真っ黒になっての石炭陸揚げ作業 その労働環境は?

「仙台港の石炭火力発電所建設問題を考える会」の健康調査責任者である広瀬俊雄*は、
以下の質問を仙台パワーステーション社にホームページを通じて質問しました。

*仙台錦町診療所・産業医学センターセンター長、日本産業衛生学会職業性呼吸器疾患研究会世話人、震災関連石綿・粉じん等対策委員会委員長を務めている

■ 3月8日住民説明会に参加した仙台市民です。塵肺を専門にしている医師です。

説明の中で、「石炭は密閉状態で搬入・移動し、使用するので、労働者がそのばいじんなどを吸入することが無い」と話されていたことを覚えてます。ところが、関電のホー
ムページを拝見しますと

「長い航海を経て、無事発電所に入港した石炭船(8万トンクラス)は、
大勢の現場作業員に迎え入れられます。船が着桟すると早速発電所への
石炭の受入れ作業が始ま
ります。高さ44mにもなる巨大な揚炭機で、
石炭船にあるハッチ(船内にある石炭を
貯めている保管場所)から
発電所に繋がるベルトコンベアを通じて石炭サイロへ陸揚げされていきます。

陸揚げ作業は、朝の8時から夕方の18時まで約3日間をかけて、作業員がハッチに入り
作業を続けていきます。真夏などは、炎天下で作業員の額は
炭の炭と汗で真っ黒になります。このように発電所の石炭を安定的に調達するため
に、各持ち場で使命感を持って懸命に作業にあたっています。」

と書いてあります。そちらの説明と『真逆』だと思います。御説明をお願いします。

この質問に対して、仙台PSからは下記の回答がありました。

3月8日の説明会では、環境への取り組みの一つとして、石炭は密閉式の揚炭機
およびベルトコンベアで運搬するとともに屋内貯槽に貯蔵するため、
石炭粉じんが発電所構外に広く拡散することはなく、周囲の公衆の皆様が石炭の
ばいじんを吸引することはないとご説明申し上げたと記憶しております。

弊社では、揚炭作業において作業員が石炭船ハッチ内に入る時間は僅かでありますが、
石炭関連作業に限らず発電所内では労働安全衛生法に基づく諸規則に従い、
必要に応じて保護具類を装着して作業することで、
労働者の安全衛生を確保することとしております。

この回答は、日常的に石炭を燃焼させて電力を得る中、まれの作業であるかのように描き、「安全ではあるが、念の為に作業者にマスクを装着させている。」との回答になります。
下記のような「再質問」を送りましたが、そこのあるような諸点についてきちんとした措置が無ければ、「安全」とは言えません。

御返事としては、「石炭を扱う粉塵職場があって、防塵マスクを装着させ作業させるから安全」だと思いますが、何故、説明会で、その事を含めなかったのでしょうか?

作業者が保護具で身を(肺を)守るとしても、気中には粉塵は有る訳ですから、
ドアの開閉時に外部に漏れ・飛散しうる訳ですし、ダクトで集塵したとして、
結果として大気に放出するならは、同様に大気汚染源になる訳です。
御説明お願
いします。

更に、下記御質問します。

①関電本社のホームページにある「石炭で顔を真っ黒にして」はマスク装着での話でしょうか?「別会社なので」は、許されないことだと思います。

②貴社の「粉塵職場」は、どの部分でしょうか?少なくとも「搬送船内」「コンベアへの移し替え」「コンベア」「備蓄倉庫への間」「同倉庫内」等など石炭の移動箇所全般において石炭粉塵が発生し得るかと思います。

③搬入されてきた石炭は、均一な粉では無いかと思います。異物混入や湿気等など仕分けの必要の機会は多々あるかと思います。ご教示下さい。

④装着するマスクの種類、試用期間・交換の頻度、廃棄する際の手袋、廃棄するマスク保管場所とゴミ庫の仕様等ご教示下さい。

⑤粉塵発生個所の気中濃度の測定の数、機種、測定頻度、測定器の精度管理についてご教示下さい。

現在、約45基の小型石炭火力発電所の計画があると報じられておりますので、
日本産業衛生学会職業性呼吸器疾患研究会におきまして、
本事案について
検討を進めたいと考えておりますし、
政府関係研究機関にも同様に取り上げるよ
う申し入れをさせて貰っております。
御丁寧な御返答をおまちしております。

これに対し、以下が会社の再回答です。

石炭火力発電所のもと、揚炭作業などで多少なりとも
石炭粉じんが発生することはありますが、
3月8日の説明会でご説明させて頂いたとおり、
石炭を屋内貯槽に貯蔵するなどの取り組みにより、
石炭粉じんが発電所構外に広く拡散することはなく、
周囲の公衆の皆様が石炭のばいじんを吸引することはないと考えております。
なお、搬入されてきた石炭については、ボイラーで燃焼させるために、
適切に管理することになります。

ご質問の関西電力のホームページを拝見しましたが
「真夏などは、炎天下で作業員の額は石炭の炭と汗で真っ黒になります」
とあるように“顔が真っ黒”との記載ではないとともに、
掲載している写真の通り、マスク等を装着しています。

また、装着するマスクの種類や作業環境の管理については、
石炭関連作業に限らず発電所内では労働安全衛生法に基づく諸規則に従うなど、
労働者の安全衛生を確保することに努めてまいりますが、
詳細事項についての回答は控えさせて頂きます。

 「顔とは言っていない、額と言っている」は、余りにもひどい言い逃れです。「労働安全衛生法に則って防塵マスクをさせている」ということは、それなりの粉塵が建屋内を浮遊しているこのを示しているのだと思います。

その粉塵が、どこにどう運ばれ、マスクを含めてどう処理されているかは、大事な問題です。その質問には「詳細事項についての回答は控えさせて頂きます」では、全く話になりません。本当に、地元の不安に真摯に答える気持ちが無いことがあまりにも明らかです。

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